外壁塗装に使用する塗料には、大きく分けて6種類のグレードがあり、塗料の中に含まれる合成樹脂の種類や付与された機能によって耐用年数と価格が変わってきます。どの種類の塗料にも、メリット・デメリットがあり、建物状況・下地状況。環境・予算など総合的に踏まえて判断することが重要です。
近年、各メーカーが打ち出してきているのが無機塗料です。 無機塗料は、自然界に存在する無機素材(石やガラス等)の強さを活かす技術によって生まれた外壁塗料で、例えば耐久性が圧倒的に優れるガラスは、主にSi-Oの強固な結合エネルギーで形成されています。この結合エネルギーは、紫外線のエネルギーよりも高いため、紫外線による劣化が起こりにくい特長を有しているのがメリットのひとつ。使用するメーカー・環境要因にもよりますが、耐用年数が20~25年程度と他の塗料と比べて長く耐用年数・耐候性ともに非常に優れた塗料です。
塗料の価格帯と耐用年数
無機塗料にはそのほかにも以下のメリットがあり、長期間美観を保つことが期待できます。立地上、通気性や日当たりが悪くカビやコケに悩まされるなどのことがあれば、検討してみると良いかもしれません。
しかしながらデメリットもあります。無機塗料は確かに耐用年数が長く対候性にも優れており、塗り替えスパンは長くなるケースが多いと言えます。一方でその分費用は高くなります。塗料選定には、その時の工事費用だけで決めるのではなく、あとこの家に何年住むのか、将来的に売却するのか等、長期での計画を視野に入れることが重要です。
無機塗料は多くのメーカーが新製品を打ち出しており注目度が高い商品ですが、用途や目的によっては違う塗料の方が適切かもしれません。当社では、新製品も含め幅広い塗料を取り扱っていますので、商品の選定にお悩みの場合もお気軽にお問合せください。